ガンバ大阪を知りたい人向けの2020シーズン選手名鑑【監督、GK、DF編】

日本勢唯一のACL敗退。結局勝てたのはシンガポール勢の『タンピネス・ロバースFC』だけの事実が辛い。落ち込んでも仕方無いので何か書こうと思い立ち、中途半端なタイミングではあるが選手紹介を書こうと思う。

そういったわけで何故昨年《2位》だったのにも関わらず落ちぶれているのかと不思議に思って読んでくれる方や、そうだよなーそうだよなーと思いながら読んでくれる方がいてくれると嬉しい。

 

監督

松波 正信

宮本前監督解任からの代理監督を務めることになり、まさかの体制継続による電撃就任。継続の理由としては、

  • 現時点において、条件面含めガンバ大阪が求める監督がマッチしなかったこと。
  • 今シーズン過密日程の中、外部からの監督招聘による新体制でのチームづくりに時間的余裕がないこと。
  • 松波監督体制におけるチームの団結力が日々向上していること。
  • 松波監督体制において、チャレンジングな試合内容へと変化しつつあること。

言いたいことは沢山あるが絞って話そう。宮本前監督解任時にチームの求める監督について和田取締役は「経験のある監督でないといけない。今後ACLも戦っていきます。理想はACLの経験のある監督。なおかつ、それなりの我々の現代表・元代表、海外の選手がいるなか、そういった選手をしっかり同じ方向に向かわせて、方針を示してチーム作りのできる、そんな監督を求めています」と語っている。このことから松波監督はチームの求める監督でないことは確かな為、フォローする理由を見つけて並べたのだろう。しかしサポーターからフロントへの不信感は爆発した。当たり前だと言いたいが。チームとして一丸にならないといけないと考えているなら包み隠さず話して理解を求めるべきじゃなかったのか。

ともあれ松波監督の体制は継続。9年前、2012年シーズンの悪夢を忘れたわけではないと思う。残留は勿論のこと一つでも多くの勝ち星を築いて欲しい。

GK

1      東口 順昭

絶対的守護神。通称『東神』今シーズンで35歳を迎えたがパフォーマンスは衰え知らず。昨シーズンは全試合出場し、セーブ数はJ1リーグTopの104。ロングフィードを酷評されることが多々あるがそこまで酷いかなーという印象。比較対象が恐らく西川周作だから仕方無いのか。何はともあれ今シーズンもリーグ全試合出場中。宮本前監督時代に2点差で時間が残っているのにも関わらずCKで攻め上がってみたり、センターサークル超えた付近から無謀なロングシュートを狙ってみたりと奇行に走っている今季。気持ちは分からないこともないが、熱くなりすぎずにゴールを守って欲しい。

22    一森 純

JFLから順当にステップアップし、昨年加入。加入した昨年はコロナ中断期間に怪我、今シーズンも開幕直後に怪我。未だトップチームでの出場を果たせていない。今のところ一番目立ったのはYoutubeで配信されている某番組な気がする。U-23での試合では足元ヨシ、器量ヨシでそつなくこなし、実績も十分なので怪我さえ治れば問題は無さそう。

23    林 瑞輝

昨年は山口へレンタルも出場機会に恵まれず今季出戻り。今季は怪我したみたいで名前を見かけない。というか昨季からGK陣怪我人多すぎないかとサポーターは皆思っているだろう。GK陣だけではないかも知れないが。とにかく一皮剥ける機会がないことには東口、一森より序列は上にならず第3、4GKが定位置に。

25    石川 慧

昨年一森と共に加入し、昨シーズン5人在籍したGKの中で東口以外では唯一怪我をしなかった。ただし東口の壁が厚く、コロナの影響でカップ戦の試合数が減ったことでトップチームでの出場機会には殆ど恵まれなかった。一森より序列は現状下だが野戦病院の中で発揮している鉄人ぶりを生かして欲しい。

31    加藤 大智

野戦病院と化しているGK陣をフォローする為に愛媛から期限付移籍で緊急補強。出場機会はなさそうだが大卒2年目だし、得るもの得て一年過ごして欲しい。あと愛媛のメンバーを確認したら秋元陽太の名前が。今季レンタルで加入しているご様子。

DF

3      昌子 源

昨年Jリーグに復帰、右足首に怪我を抱えていた影響もあって全34試合中18試合の出場に留まったが今季はフル回転。三浦と共に15試合中14試合先発。オフに右足首の手術を決断し、状態が改善したことで対人強度が見違え、センターサークル付近に飛び出しボールを奪取する姿をよく見かけるようになった。たまにポカしてピンチに陥るのはご愛嬌。本人が書いているコラム記事の中でガンバへの思いも綴られているし、海外志向は今のところ強く無さそうなので長くDFを牽引して貰いたい。

4      藤春 廣輝

今季所属して10年目を迎えるレフティファイター。豊富な運動量はリーグ屈指。ただ30歳を迎えた頃から怪我でシーズン稼働率が明らかに低い。今季もリーグ戦は2試合の先発に留まり、ACLでも軽症の様だが怪我で途中交代を余儀なくされた。今季出場した試合では存在感を放っている為、万全の状態で戻ってきて1試合でのスプリント回数記録のランキングを前田大然と共に独占して欲しい。

5      三浦 弦太

No.5の伝承者。2018年からゲームキャプテンを務めて早4年。空中戦が強く他もそれなりのレベルなのだが年々批判が多くなっている気がするのは何故。予想だが気迫が前面に出るタイプでは無いし、印象の問題かなーと。代表でやらかしたウルグアイ戦とかロッカー映像で宮本前監督や東口からの叱咤されてたりとか。昌子、ヨングォンが在籍していることやその二人よりビルドアップ面での貢献が少ないことも要因に考えられる。3CBなら高尾使ったほうがバランス良いじゃないかって声もチラホラ。いずれにしてもリーグ屈指のCB陣。彼も昌子と共にDFを長く牽引して欲しい。

13    菅沼 駿哉

板前顔。森下チルドレンでインタビュー記事はガンバ愛を感じさせてくれる。トップスピードはJ屈指なのだが活かされた場面をあまり見ない。また足元の技術はお世辞にも高いとは言えずリスクを負うことは好まない印象。今季はFC東京戦でポカをかましてしまい、ACLではキレ芸を披露。ただシーズン後半戦に必要な場面出てくると思うので見返して欲しいところ。ペレイラとは仲良し。

16    佐藤 瑶大

明治大学より今季加入。急造SBとしてデビューし、清水戦では無難に終わったが川崎戦では狙われケチョンケチョンに。慣れ親しんだポジションで無いので仕方ないと言えば仕方無いのだが。というか正直足がそこまで速くないのでウインガーと対峙する場面でのSB起用は難しい。反面足元の技術は高いので本職起用での期待大。懸念すべきは松波監督が3CBに拘りそうなことか。成長のチャンスと割り切ってチャレンジを続けて欲しい。

19    キム・ヨングォン

韓国代表で左利きのCB。割とダーティーな一面がある為に審判から目をつけられること、技術を過信しすぎた結果ポカしてピンチを招くこと、弱点はあるが守ってヨシ、足元ヨシ、キック精度ヨシでおまけに運ぶことも可能と高レベルなCB。公式アナウンスが無かった為、詳細は分からないがコンディションが整わず、今季リーグ戦の出場は2戦に留まっている。ACLも主要試合には出場し、復活を遂げた模様。後半戦のキーマンになること間違いなし。

24    黒川 圭介

昨シーズンは期待した結果を得ることができず、トップチームでの出場は途中から起用された2試合のみ。出場時間は数分と残念な結果となった。今季はライバルの藤春、福田のコンディションが整わないこともありチャンスを得る。現在リーグ戦9試合先発出場。ボールを持った時の縦意識は光るものがあり、センスも感じるのだが反面工夫した動きが少ない。選手個人の問題では無いのかも知れないが。守備強度を磨き、二代目レフティモンスターに就任して欲しい。

27    髙尾 瑠

3年前ガンバ大阪天皇杯2回戦で関学に破れたのだがその時のキャプテンが高尾。キャプテン顔には見えない。先輩達にも愛のあるイジられてること多い気がする。加入初年度のダービーでデビューし、現地でフォーメションが全く読めずに混乱した。3CB時はCBの右に入ることが当時は多く、オーバーラップもインナーラップも器用にこなす。昌子加入によって3CB時はRWBに入ることが多い印象だが正解は多分でないだろう。チーム状況もそれどころじゃないし。

40    シン・ウォノ

情報が少ないので何を話すか悩む。怪我のタイミングが悪かったのも影響し、昨年のU-23でも出場機会には恵まれなかった。韓国代表選手も在籍しているので先輩達のように輝いて欲しい。